小学校受験の塾ガイド

塾を活用して小学校受験を有利に

 小学校受験を目的として塾に通うお子さん達が急増しています。首都圏の6歳人口は約30万人。そのうち約42,000名が私立・国立小学校へ出願し、約12,000人が小学校受験をしているといわれています。学習塾が流行するのも、当然といえば当然なのかもしれません。

 小学校受験がもてはやされるその裏面には、子どもの学力低下や学級崩壊をはじめとした「小学校の格差問題」が見え隠れしています。とくに都市部においてこの傾向が顕著で、「わが子に少しでも良い環境で勉強してもらいたい」という親御さんの声が年々高まってきています。では小学校受験にあたって、どんな準備を進めていけば合格に近づく事ができるのでしょうか。

 多くのご家庭では、幼稚園年中の11月から、私立小学校入試までの1年間をかけて準備しています。小学校受験については家庭でのしつけが重視される傾向にあるため、日常生活の中で少しずつお子さんに教養をつけてもらうことが大切です。お箸の持ち方から季節の行事・日本の風習に至るまで、ゆっくりと教えていきましょう。

 また一方で、小学校受験にあたっては基礎学力が欠かせません。ご家庭では「しつけ」や「教養」を身につけてもらって、塾で学力をつけてもらうという方法が効率的で良いでしょう。塾では勉強、家庭では親子のコミュニケーション(しつけ)と明確に位置づける事ができるため、お子さんのストレス軽減にもつながります。塾ではさらに出題の傾向の分析や、学習のノウハウなど、「教育のプロ」にしかできない勉強法で学力を向上させることができます。


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小学校受験の塾選び

 小学校受験をされる場合、お子さんも親御さんも初めて塾を探す、というケースが少なくありません。では、塾を選ぶ際はどんな点に注意すればよいのでしょうか。

 学習塾の資料を読んでいると、よく「~小学校○○名合格!」という広告を目にします。実績をシンプルに示しているので信頼性の高い数字に思えますが、この広告にはトリックがあります。例えば試験日が異なる学校は、同じ生徒が2校3校と合格するため、重複した数字になっているケースが多いのです。この点を考慮すると、どんなにたくさんの難関校合格者が同じ塾にいても、データとしてはあまり役に立ちません。

とはいえ、実績のない塾にお子さんを預けるわけにもいきませんよね。合格者の数はあくまで「目安」として考えるのが無難なようです。


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大切なポイント

 大切なポイントは、その塾において「自分の子どもと同じくらいの学力の生徒」がどんな学校に合格しているかという点です。トップレベルの生徒が一流の学校に合格するのは当たり前といえば当たり前の話ですから、「平均的な生徒」をどのくらい伸ばせるのかが、その塾の本当の意味での質ということになります。小学校受験の段階では、生徒間の学力にそれほど大きな差はありません。だからこそこのポイントが重要なのです。

 以上の点を踏まえ、入塾テストのある塾では、その結果次第で子どもを通わせるかどうかを判断しましょう。良い成績で合格できたのであれば問題ありませんが、ギリギリ及第点というレベルでは、入塾後に学習内容についていけない恐れがあります。小学校受験は短期間の勝負です。学習の門口に立つお子さんのためにも、こういった事態は絶対に避けてください。


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塾を正しく選び小学校受験に

 受験、といっても小学校受験に望むのは6歳のお子さんです。中学・高校の受験のように大量のテキストをこなしたり、何度も模擬試験を受けたりする必要はありません。つまり、親御さんがご家庭で教育できる範囲もかなり広いといえます。基本的な「しつけ」や「知識」については、小学校受験までに親御さんが教育を進めれば全く問題ありません。

 ただし、「学習」については別です。高校、大学の受験に比べ、小学校受験用のテキストや問題集は数が少なく、ご家庭での学習が困難です。やはりお子さんを塾に通わせる事によって「勉強のノウハウ」を身につけてもらうことが効果的だといえるでしょう。


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「学習の習慣」

 ノウハウといっても、この問題はどうすれば解けるのか、といった個別の技術ではなく、いわば「学習の習慣」を身につけてもらうことが大切です。学習塾では、出来るだけ早い段階で「勉強は楽しいものなんだ」という認識をお子さんに持たせようとします。

お子さんが問題を解くことにやり甲斐を感じ、自分で考える姿勢を身につけるよう、指導していきます。お分かりだと思いますが、ご家庭でこの指導法を実践するのは困難です。教育心理学や長年の経験を学んだ教育の専門家でなければ、「学習の姿勢そのもの」を教える事はできません。学習塾を上手に活用して、お子さんの背中を押してあげましょう。

 塾通いを始めると、自然と家庭での学習に張り合いが出てくるというお子さんも多いようです。こうなれば、あとは親御さんの心がけ次第。親子でコミュニケーションをじっくりと取りながら、「しつけ」と「学習」の両面でお子さんを支えてあげましょう。